新年のご挨拶

あけましておめでとうございます。

昨年末は個展にお運びくださり誠にありがとうございました。
初めましての方々、お久しぶりの方々ともゆっくりお話しさせていただくことができ、いろいろな価値観に触れさせていただき、大変豊かな時間を過ごさせていただきました。

2021年は初めての海外出展にチャレンジさせていただいたことで少しずつ世界が広がってきた、そんな一年だった様に思います。
2022年は京橋でのグループ展参加を皮切りにシンガポール、再びのパリ、他にもいくつかの展示への参加と、盛りだくさんで今から身の引き締まる想いです。

1/11~16まで京橋のギャラリーくぼた(本館1F)でのグループ展
新春・現代作家小品展2022にてサムホールを1点だけこっそり参加しています。お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください。

新しい年が皆様にとって良い年になりますよう、
皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

実は環境負荷を気にしてるという話

新しいものを生み出すには大抵の場合、副産物が伴う。
かと言って作りたいものは仕方ないので、
なるべく環境負荷を減らしたいと考えています。

一番気を使っているのは水です。
筆を洗うと絵具の混ざった汚い水が出来上がり、
いつも水道に流すのが嫌でした。

その水を作品に使い切ることもやっていたのですが、
何年か前に水スプレーと拭き取りの方法思いつき
ついに筆洗いの水を流さずに済むようになりました。

実はtissuecolor®︎の技法としても思わぬ効果がありました。
ティッシュを貼り、色を載せるときには筆で水をつけていたのですが
スプレーを使うことで、より細かな表現ができるようになりました。

わたし自身はどちらかと言うと合理的なことに居心地の良さがあります。
アーティストらしくないかもしれません。
しかしながら、デザインとして美しいものは、
無駄がないものなのではないか、とも考えています。

やりたいことを好きなようにやるのはとても素敵なことですが、
その先も考えて行動できるようになりたい
そんなふうに考えて日々作品と向き合っています。

2021年12月 個展「tissuecolor®︎ いままでとこれから」

2021年12月18日から24日まで、2年ぶりの個展を開催いたします。

 2016年からティッシュを使って着色する技法にtissuecolor®︎と名付けて作品を作っています。この技法に気の向くままに向き合い続け、今日までティッシュを貼りつづけてきました。

 今回の個展開催にあたり、「ティッシュを貼る」というと、とても単純なことですが、“なぜティッシュを貼るのか。貼るというのはどういうことなのか。”を今一度考えてみようと思いました。

 そして、パンデミックにより人との接触が減り、リアルな感覚や直に触れるという機会が極端に減る体験をした今、自分が求めている”手触り“の感覚に集中することをやってみたいと思いました。

 なぜティッシュを貼るのか。ことの始まりは、仕事が辛くて夜な夜な心の整理のためにキャンバスに向かっていた頃のことでした。荒んだ気持ちで向かうキャンバスはいつも混沌としていて、ただただストレスが色の渦となっているだけでした。ある時、もうこの色を見たくないと思い、混沌とした絵の具の渦の上に、思い立ってテッシュをかぶせてみました。すると混沌とした渦がふわっと優しくなったように見えて、心がスっと軽くなるのを感じました。さらに水をつけると色がふわりと広がり、心が暖かく包まれるような感覚になりました。この時のティッシュを貼ることによって癒しを得た体験から生まれたのがtissuecolor®︎です。

 それからはさまざまな表情を見せてくれるこの技法にアイディアが止まらず、思いつくままに作品を作り続けてきました。続けていく中でにティッシュを貼る、重ねる、色を載せる、水をつけるという一連の作業は、自分と深く向き合うための瞑想のような時間になっていました。さらにこの一連の作業そのものを繰り返すうちに、記憶の塗り重ねをしているようだと思うようにもなりました。良い記憶、嫌な記憶、経験してきた全ての記憶は生きていく中でどんどん上書きされ、時にははっきりと残ることもあります。しかし、忘れられないような嫌な記憶にもティッシュを貼り重ね続けているうちにまるで手当てをする感覚に似ていると思うようになりました。こうして、心地よい手当ての感触を探るうちに今では“手触り”が作品に内在する重要なテーマとなっています。

制作を始めた頃の作品から、今日までの作品を並べてみて、見返してみると自分そのものでなんだかお恥ずかしいのですが、誰しもが知っている感情や重なる記憶がきっとあるのでは、とも感じております。

ぜひ、作品たちの手触りを確かめにいらしてください。
アートとの対話で心が軽くなる瞬間に立ち会えたら幸いです。

9/16-26 “Super Cute Postcard Parade” 出展

A lovely news arrived from LA!

I’m participating at a group exhibition at a bookstore in LA from September 16th to 26th.
For more information about this exhibition, please vist ehon_columbus

Many thanks!

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LAからおたよりがとどきました。
現地スタッフの皆様ありがとうございます!

9/16~26ロサンゼルスの本屋さんThe Pop-Hop にて @ehon_columbus 様主催のグループ展 “Super Cute Postcard Parade” 開催中です。

ノサチカは原画3点とポストカードを展示いただいております。
他の作家さんも力作揃いでお店もとても素敵な雰囲気です。

お近くの方はぜひ訪れてみてください😊

ティッシュで描くこと

来年の春に向けて新しいものを作っているところです。 

基本的に見えたものを順番に描いている。
こういうのを描こうと思って描いても途中で変わっちゃう。

ティッシュで描くのは思うように描かせてくれないので、最近はこうしたらどう?って常に問いかけられてる感じもする。

やり直しが効かないところも多々あり一発勝負なので常に脳内ドローイングして、いけると思ったら次に進める。

そして新しい使い方とかこうすればこうなるの引き出しが増えていってできることが増えてくる。

これの繰り返し。

多分、職人気質なんだろうなと思いはじめてる。

風景の記憶

毎日遅くまで働いていたころ
地上30階のオフィスに通っていました

30階からは東京の街を眺めることができて
高いビル群が一つの要塞のように
固まっているその光景が
自分にとっては
ものすごく惹きつけられる画だった

そのころは
仕事のストレスを忘れるために
深夜に無心で作品を作り
その頃に出来上がったのが今の作風だった(ように思う、詳しくはまた今度…)

強がっても世の中のことなんて
なんもわかってなくて
わたしなりに必死だった頃。

懐かしい絵です。

大切にしていること。

日々、大切にしていること。

全てが生かされること。

うまくはまること。

無駄がないこと。

エレガントであること。

淀みないこと。

たゆたう水のように自然体であること。

tissuecolor®️はそんな気持ちが形になっている作品です。

誰かがちょっといい気分で過ごせるように

人生の一コマにそっと寄り添う存在でありたい。

そんな、はじまり。